1. うつ病とは?
うつ病は、心と体に大きな影響を与える精神的な病気です。誰にでも起こり得るもので、気分が落ち込むだけでなく、「何をしても楽しくない」「眠れない」「食欲がわかない」といった、日常生活に支障をきたす状態が続きます。
2. うつ病の主な症状
以下のような症状が2週間以上続いている場合、うつ病の可能性があります。
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気分の落ち込み、憂うつな気分
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意欲や興味の低下
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疲れやすい、エネルギーが出ない
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食欲の変化(減退または過食)
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睡眠の乱れ(不眠、過眠)
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自分を責める思考(自己否定)
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集中力の低下、決断力の低下
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死にたいと感じることがある
※すべての症状が出るわけではありません。
3. 原因は?
うつ病の原因は1つではなく、いくつかの要因が重なって起こるとされています。
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ストレス(仕事、人間関係、失恋など)
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身体的な病気(甲状腺疾患、がんなど)
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脳内の神経伝達物質のバランスの乱れ
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性格傾向(まじめ、完璧主義、責任感が強い)
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遺伝的な要素
4. どうすればいい?対処法・治療法
■ 自分でできること
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無理をしない(「がんばらない」ことも大事)
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生活リズムを整える(規則正しい睡眠・食事)
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信頼できる人に話す
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日光を浴びる、軽い運動をする
■ 専門的なサポート
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心療内科・精神科の受診
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カウンセリング
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薬物療法(抗うつ薬など)
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認知行動療法などの心理療法
早期に治療を始めることで、回復も早くなります。恥ずかしいことではありません。体調が悪ければ病院に行くように、心が疲れたときも専門家に頼ってください。
5. 周囲の人ができること
うつ病の人に対して、こんな言葉は避けましょう。
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「もっと頑張って」
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「気の持ちようだよ」
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「甘えてるだけじゃないの?」
代わりに、こんなサポートが有効です。
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「心配してるよ」「いつでも話聞くよ」と伝える
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無理に励まさず、そっと見守る
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必要であれば一緒に病院に行くことを提案する